⚽サッカー 日本代表 W二次予選対シリア 「格下」の戦術を放棄する日本代表
私をよく知る方ならご存知だとは思うが、私はサッカーを見るのが好きである
しかし、サッカーならどんな試合でも楽しいというわけではない
私が好むのは「ガチ度」の高い勝負である。
親善マッチやリーグの消化試合的な試合は多少点が入ってもつまらない
さて2016年3月29日のワールドカップ二次予選シリア戦だがさすがに突破を決定している二次予選で「ガチ度」を期待するのも無理な話だろう
この試合でだれが得をするのか、この試合の意味合いを考えてみた
まず、監督ハリルホジッチ 多少選手をテストできるだろう 、10番 香川 試合にでれる。これは今の香川にはメリット。 宇佐美貴志 代表定着へアピールしたい
シリア代表 内戦に苦しむ国民を勇気づけられれば日本に来た価値はある。
勝ちは日本で間違いない。断言する。ほとんどシリア代表みたことないけど
さて、表題にある「格下」の戦術である。
サッカーは実力差がスコアに反映されにくいスポーツである
なぜならどちらか一方が自分達を「格下」と認定したときまず
「守備を固める」というセオリーになるからである
この点においては日本代表のサッカーは特異な性質をもつ
サッカーにおいて「定石」とも言える「格上には守備を固めてカウンター」をやらないのだ。いつ、どんな代表監督でもだいたい4-2-3-1や4-4-2、または4-3-3で戦っている。しかも、守備的な選手と攻撃的な選手の割合は変わっていない。
欧州では中盤にも守備に優れた選手を起用し、実質5バック、6バック気味にする采配も見られる。
例外が南アフリカを戦った岡ちゃんである。FWに本田を使いカウンターを機能させている PKの末敗れたパラグアイ戦もスコアは0-0である。
「定石」を使わずに「自分達のサッカー」などが出てくるのが滑稽にすら思える
なぜカウンターを好まないのか、この点に関して考察する。
まず、日本サッカー協会が「クリエイティブなサッカーをする監督」を好む
勝つにしても、パスをきれいにつなぎゴールするクリエイティブなサッカーの方が観ていて楽しいし、ザッケローニ監督の初期のころはその戦術があまりにもよくフィットしていた。日本サッカーの黄金時代の始まりかと錯覚するほどであった。
しかしWカップ本番ではあの残念さである。
後任のアギーレ監督もメキシコ代表を見て「あんなショートパスつないで、プラスで縦に速い攻撃できたらいいな♡」みたいなオファーである。
そしてハリルホジッチだ、アギーレの後釜で急遽探した監督である
急だったので実績のある監督なら問題なかったのだろう
日本人で世界と戦った岡田武監督、ロンドンオリンピックベスト4の関塚隆監督
そして現在オリンピック代表をひきいる手倉森監督
オリンピックはカウンターで戦い、Wカップはパスワークというこの一貫性の無さ
まだまだ日本代表は世界では「格下」である。その認識が本当にあるのか
「格上」に本気で1-0で勝つ、そんな信念がサッカー協会にあるのか
今後に期待したい。中田ヒデのような「救世主」はもう現れない。