給付型奨学金とはなんなのか、これからの世の中は奨学金を返済できない世の中なのか
7月の参議院議員通常選挙で様々な党が公約として給付型奨学金を掲げていた。
私は勉強が嫌いだったので大学には進学しなかった。
勉強が好きだけど経済的理由で大学に行けない人はもちろんいるだろう。
とくにこれからますますそういう若者は増えていくと思う
だから奨学金を給付型にしてもらえれば意欲があれば学べる、、、と単純に考えて欲しくない
今、この世の中で本当に考えないといけないのは奨学金の「返済」が困難だということが問題であると私は考えている。
何年か前まで大卒の生涯賃金は高卒と比較しておおよそ5000万円違うと聞いた
だが現実には大卒でも低賃金で、奨学金を返済できなくなるケースがあるらしい。
この事実に関して、気になることがある。報道やコラムなどでは「奨学金」がなぜか悪者になっている。
私はこのような思想や報道が気に入らない。
「奨学金」は進学したが自ら選んだ「借金」であり、無理なく返済できるかは借りる前に考えなければいけない
例えば300万円の奨学金をかりるとしたら、就職後5年くらいで返済できるか、また大学に進学することで就職後に経済的なメリットがどこまであるか把握する、シミュレーションしておく必要性は当然出てくるのである
現代の年収の移り変わり
日本人の平均年収は下がり続けている
これによって親の収入で子供を進学させることは困難になり、奨学金のサクッとした返済も難しくなる。
勉強したいという意欲と同時に現実を学び解決する知恵も持ち合わせないとお金持ちの養分になる世の中なのである。
給付型奨学金をもらえるようになったら利用するのも良いだろう。しかし、なぜ給付型奨学金が必要な社会になってしまったのか?
そこを本気で考えてもらいたいのだ