小さいころつくしをとりにいったこと
幼き私と若き母 春 つくし
たしかまだ5歳くらいのことだったような
わたしは母に「つくしをとってきて」といわれ勢いだけで団地のうらのガーデン的なスペースに飛び出したのです
が、当然つくしが何かは全く理解していないのであたりを見渡し「細長い」というキーワードのみで地面にある細長いものを探しました。
見つけたのは 笹の根っこ 5歳のわたしはこれをつくしと思い一心不乱に収穫しましたのであります。
家に帰り、母に「つくしいっぱいとれた!!」と笹の根っこを渡すと「あんたこれつくしちゃうで」といわれガッカリしたましたが、家事の忙しい合間を縫って母が外にでてつくしはどの植物かを教えてくれて20本ほど一緒に採取したのをぼんやりと覚えています。
うちのおかんもあのころは優しかった、私が小学生ぐらいになると恐ろしいオニババとなり生活態度や勉強に口をだし、ヒステリックに怒鳴りちらすようになりましたが
なんでこんなことを思いだしたかというとこの間夢ででてきたんですよね、このつくしとりのエピソードが、30年くらい思い返すことがなかったことが夢ではクリアに再現されて起きた瞬間私の頬は濡れていました。
我が家は両親が離婚し、私と姉は母に引き取られ父との思いでは多くはないのですが
夢に父が出てくることもたまにあります。
もちろん起きたとき泣いています、35歳のおっさんですが
私はもっと父と一緒に遊びたかった
両親が仲良く、家族が仲良く、みんな一緒の家庭がよかった
今から過去を変えることなんて絶対にできないけど
子供のときはそう思っていました
姉は素晴らしい家庭を築いています、色々問題もあったようですが
親子3人の暖かい家族です。
母は現在一人で暮らしています。私も一人暮らしです。
つくしの季節が来ました こんど電話で母にこの話をしてみます。