あなたはどのタイプの主人公が好きですか?碇シンジにみる私のマンガ主人公論 恩返し最強説
私はモンキー・D・ルフィ派ではない。碇シンジ派である
私はルフィが嫌いなわけではない。ただ私はルフィのようにいつも明るくポジティブに振る舞う程強くは生きられない。
ルフィが戦っていても「たぶん勝つやろ」と思ってしまうのである。
だから私はシンジ君みたいなタイプを応援してしまう
昔のロボヒーローは悪を憎み敵が攻めてくると「よーし!!きたな宇宙人め!!」
みたいなセリフをはきながら「うおおおおおぉぉぉぉ!!!!」と向かっていく
そんなこと私はできない。例え親のカタキだとしてもだ
シンジ君は「え??なにそれ、、無理だよ」とかなり人間味あふれる言葉を発している
1995年 私達はそういう等身大のキャラを求めていたのだ。
人間の持つ「正義感」「反発」「疑い」「人からの期待」「恐怖」
様々な感情をお好み焼きのようにミックスされたニューヒーローがシンジ君であった。
そんなシンジ君はしぶしぶながら修羅場をくぐり徐々に認められるが
ある日敵を前に逃亡する、「恐怖」ではない、「上司」に当たる父親への反発である。
そして、さんざん迷ったあげくエヴァに乗り込み仲間を救う。
ここが大事なのだ、私たちはいつも悩むことが多い
将来のこと、人間関係の事、お金のこと
色々なことに困り、考え、自分なりの答えを出していく
ただ、そうしてだした結論は雨上がり後の土のように強固なものになり、自身を支え、突き動かす力になるのである
こうした覚醒系の主人公を覚えていただきたい
たくさん紹介したいのだが私の大好きな2名を紹介させていただこう
「GIANT KILLING]の椿大介
サッカーマンガ
「GIANT KILLING]の椿大介
連載開始時はメンタルがもやしなみで才能を生かしきれずにいたが、監督の達海猛をはじめとする人との出会い、強敵との闘いが椿を変えていく
徐々に才能を覚醒させていくシンデレラストーリーはたまらない
「少女ファイト」の大石練
小学校時代にバレーに狂い過ぎて友達を失い「調子に乗らない」と自分に掛けた呪縛に苦しめられる。中学時代は自分を抑えて過ごすも高校で自分を生かし、共に成長できる仲間と出会い徐々に呪縛から解き放たれていく。
三人に共通するのは人としての弱さそして他人を思いやることでそれを克服する強さ
覚醒するモノの共通項は、他人への「恩返し」である
シンジ君は自分を受け入れ、暖かく接してくれたネルフの仲間達を
椿大介はバラバラになった昔の仲間達を繋ぐため
大石練は自分の本気の思いを受け止めてくれたチームメイト達の為
それぞれの恩のある人に恩を返そうとした。
我々は自分の為には1人分の力しか発揮できないが自分を救ってくれた人の為なら
どんな困難だって乗り越えていけるのではないだろうかー
私は恩を返したいー人生に光をくれた「フットサル」に恩を返したい
私を信じてついてきてくれた選手達に恩を返したい
あと親にも恩返ししたい。
ありがとうは強さの源なのだ