私達は反復を繰り返してここまで来た、人格はその積層である(前編)
反復することの効果
数年前、ブラジリアン柔術 かの有名なグレイシー柔術のトップインストラクター
ヴィニシアス・ドラクリーノ・マガジャネス先生(以下ドラクリーノ先生)
の著書を読んだとき私は非常に感銘をうけた。
「基本の反復は大事である。なぜなら日々反復し、体が動作を習得して初めてそこから派生する無限のバリエーションを得ることができるからである」
世の中にはノウハウやテクニックのようなものがあふれかえっているが、基本を学ばずに形だけをまねた技術は通用しない。
当時、伸び悩んでいた私にとっては非常に納得させられる言葉であった
私には絶対的に基礎が不足していたのだ
例えていうならテストの前にテキストを読んで内容は理解していたはずなのに、いざ解答用紙が配布されると頭が真っ白になり何も書けなかったという体験をしたのは私だけではないはずだ。
勉強ができるようになるまでには反復が必要である
小学生は算数の足し算や引き算のドリルや漢字のドリルをひたすらやらされる
当時は同じ漢字を何回も書いて意味ないよと思っていたが、大人になってようやくその効果を実感することになる
人間の記憶とはそうとう曖昧なものであって一日たつとその70%以上が消失してしまうらしい。忘れることによって脳のメモリーを整理しているそうだ。
しかし、反復することにより忘れずに記憶することができるようになる。
「それが不可能だとだれか言いましたか?
先日、友人の木村くん(仮名)と食事をする機会がありいろいろな話を聞かせてもらった。
木村くんは最近人間の考え方について多くの事を勉強しているらしい
木村くん「まるさん、みんな”いつか”やりたいことあるっていうじゃないですか、でもそれをみんな行動せずに後回しにしたりしてますよね?あれはなんでなんですかね?」
まる「たしかにそうですよね、でもそれをやって生活できるかどうかわからないし、
それが上手くいくはずがないって思い込みの方が大きいんじゃないですかね」
木村くん「でも上手くいかないって誰がいったんですか?って話ですよ。仮にいった人がいたとしてその人はなにかにトライしたんですか?多分してないですよね? どうして人はそんなつまらない固定概念に支配されるんですかね?」
まる「たしかに、、、そう言われるとそうですよね、、みんなすごく若い時って”おれは起業する”とか”お金持ちになる”みたいな漠然とした夢をもってて、そのプロセスを探すためにとりあえず社会にでてみたものの実際仕事で上手くいかなかったり、自分の周りにいる夢を諦めた人の言葉とかとか何かにチャレンジして失敗した自分の経験がそうさせてしまうんですかね?」
私は木村くんの質問に答えた自分の解答にハッとした
「自らを縛っているものは他者ではなく自分なのだ」とこのとき初めて気が付いたのである。
ブックオフ査定待ち理論
画像は世界的な名著ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」である
ざっくり説明すると、「心の底(深層意識)で思っている事が現実化する」という本である。
「友達が欲しい」と心の底から願えば友達ができるし、「肉が食べたい」と思えば肉がたべられる。
ただし、「豚となわとびがしたい」とか「4メートルジャンプしたい」とかは無理だ。
あとは変えられるのは自分だけであって「嫌いな上司が僻地に飛ばされますように」とか思っても現実化しない。
私達は常々「幸福になりたい」とか「お金持ちになりたい」とか考えている
ただ、それが現実とならないのは「深層意識」が「どうせ無理だろ」と諦めているからである。
なぜ、そういう風に考えてしまうか木村くんと話した結果
「最悪のケースを想像することで起こってしまった時の精神的ショックの被害を最小限にくいとめる人間の防衛本能」
ではないのかという結論に達した
初めてブックオフに本を売りにいったときの査定額にガッカリ感を味わった人間は2回目以降はあまり期待せずに店内で待つ理論
とでもいっておこう。
つまり深層心理で「どうせ幸せにはなれない」と思っているほうが
「幸せになれなかった」➡「やっぱりね」
「幸せになれた」➡「やったーラッキーだ!!」
とガッカリすることがないのである。
ただこの考え方ではナポレオンヒルのおっさんいわく✖である。
後半に続く (キートン山田風)
後編では深層心理と反復の理論について書きます